1)近赤外光だとなぜ見えないものが見える??
赤外線は波長が長い為、物質を透過する性質を持っています。
今回の手のひらをラインセンサーでスキャンした画像で考えてみましょう。
まずは可視光撮像!可視光は人体を透過する性質をあまりもっていないので、手のひら、つまり皮膚表面に光が反射して画像となります。
目で手のひらを見た状態とほぼ同じになります。そして近赤外光!!
物質を透過する性質があるので手のひらの皮膚は光が透過して静脈が可視化されます。
え?でも、物質を透過するのなら血管も透過されてしまうのでは?
実は血液中のヘモグロビンは近赤外光を吸収する性質を持っているので、光が吸収された場所はカメラからは黒く見えてこのように静脈が強調された画像となります。
近赤外の透過と吸収の合わせ技でこのような画像になっているのです。
2)近赤外光の透過を利用した検査
色のついた液体の内部の異物や、透明体ではないプラケースの内部を非破壊で検査することができます。
3)近赤外光の吸収を利用した検査
近赤外光の中には水分に吸収される波長もあります。
たとえばみかんの検査!みかんに打痕があるとそこから腐りやすいのですが、肉眼では判別が難しいです。
しかし近赤外光でみると打痕部分の細胞が破壊された部分が黒く見えます。
4)近赤外光を出せるレボックス製品
レボックスでは、850nm,940nm,1050nm,1100nmのファイバー光源を標準ラインナップ!
デモ機の受付も行っておりますのでこの機会に是非お試し下さい。
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