ライン照明の「均一性」について REVOX “SPXシリーズ”
1)基板個別調整
LEDは、駆動電流に対しての相対光束が線形になりません。
さらにこの特性には個体差が生じます。
その為、単純にLEDを並べても、全調光領域で、均一性を確保することはなかなか難しいということになります。
REVOXのSPXシリーズは、この問題を解決する為に電気的な制御を行っています。
1基板120mm構成となっており、この基板をつなげることでライン照明にしています。
1基板にLED回路が2回路入っており、それぞれ個別に調光制御が可能です。
従って、60mmピッチで個別に調光をコントロールできるようになっており、柔軟な均一性調整が可能になっております。
120mmの基板には、CPUとフラッシュメモリが実装されており、0〜100%までの調光特性を線形になるようにテーブル化して保存しています。
各基板が個別の調光テーブルを持つことで、調光レベルに応じた均一性を確保することが可能となっています。
基板調整の調整値は、各基板上に記憶されている為、電源を入れ替えたとしても、その特性が変わることはありません。
2)出荷調整
REVOX SPXシリーズは、出荷の際にすべて光学系まで組み上げた状態で調整されます。
調整専用の自動機による調整を行っており、安定した作業を行っております。
照度計を発光面に沿って移動しながら、ブロックごとに調整し、テーブルを作成して記憶させていく手順となります。
SPXシリーズは、出荷後にお客様先での調整も可能です。
電源BOXの調整モードから、カメラ波形を見ながらの調整が可能です。
照明のセンターから徐々に明るさを変えるように調整することで、カメラの画角に応じた配光にアレンジすることもできます。
3)出荷検査
出荷検査も照度計での検査となります。
12mmピッチで照度計を動かして、各点の照度を結んでグラフ化します。
出荷基準は、調光レベル10%〜100%の範囲で±5%以下としており、出荷時にその特性データを添付するようにしています。
お客様のご要望に応じて、ラインセンサカメラでの出荷検査も実施しております。
ご要望に応じて、お客さまの御使用条件に合わせた検査環境を構築し、出荷検査を行う対応も行っております。
測定条件が、お客様先での条件と合わせられる為、納入後安心して設置できるようになり、大変好評です。
これらの取り組みを通じて、REVOXのライン照明は、均一性を確保しています。
※記事内の情報は執筆時のものになります。変更となっている可能性がございますので、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。